70歳以上の元気な家族がいるご家庭が気を付けること
『70歳以上の親がいます。まだまだ元気です!』
そんなご家庭に読んでいただきたい記事です。
何もしなかったらどうなるかな?を想像してみる
親が元気だと、なかなか介護保険の使い方や高齢者施設の情報って入ってこないですよね?
それは、アンテナが立っていないから当然のことだと思います。
しかし、人間いつかは死亡します。
そして、死亡する前には、「健康で万全な状態」ではない期間があるのです。
5年後、10年後を想像してみてください。
今とまったく同じ環境、同じ健康状態、同じ思考力、同じ体力でしょうか。
『何かあってから考えよう』では間に合わないことがあります。
それが、お金と法律のこと。
対策が間に合わないケースもある
『銀行から後見人をつけてくださいと言われました』
『実家を売って介護施設の費用に充てようと思ったら、
後見人をつけないとできないと言われました』
依頼者の8割が、上記のような理由でした。
そう、外部から『後見人をつけてください』と言われたら、
そうするしか方法がないのです。
成年後見人とは?
後見人ってなんだっけ?
という方のために少し説明をします。
後見人とは、判断能力が低下し、ご自身では契約などを行えない方を
法律面・身体面からサポートする人です。
そんなの家族がやればいいじゃん。
って思いますよね。
もちろんそれが理想です。
しかし、令和1年度、家族が後見人として選ばれたのは21.8%でした。
家族じゃなきゃ、誰がやるの?
裁判所が選任した弁護士や司法書士など専門職といわれる人たちです。
家族以外が後見人になった場合、その専門職へは毎年報酬を払うことになります。
1年間で最低24万円です。
実際は平均38万円程度ともいわれています。
このような状況を知ってもなお、
『何かあったらそのとき考えよう』って思えますか?
心の準備しておいて、ピンピンころりならラッキー。
何もしらずに過ごしてしまい、選択肢が「後見人一択しかない」というのは、
とても悲しいことだと痛感しています。
何か対策をするかどうかはさておき、
何も知らないまま不測の事態が発生したら、ちょっとまずいかも?
という意識をもつことが、「こんなはずじゃなかった!」に
ならないための第一歩です。